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メンバーを楽器に例えると・後編。

2013年07月31日 01:20


引き続きメンバーを楽器に例えてみた。
あくまでも羽広主観で。※愛情を込めて。

○吉川亜州香・・ロバの毛の弓と弦が一本足りないチェロ
チェロはしっかりと大きな響く音でメロディを奏でる。
弓は馬の毛を使っていて、弦は4本。
亜州香チェロは弓がロバなので、普通のよりも短い。さらに弦が一本足りないため、焦って弾くと時々不思議な音(言葉)を出す。ちょっと何か足りないような・・。でも弓が短くても、弦が足りなくてもしっかりと弾けばいつも音質は安定していて耳に心地好く響く。

○廣田朱美・・鈴が胴体の中に入ってるヴァイオリン
ピアノより古くからある楽器。チェロよりははるかに小さいが、弓はチェロのより長い。
朱美ヴァイオリンは胴体の中になぜか鈴が入っている。弾く時はこの鈴が鳴らないように注意と工夫が必要。こちらも焦って弾くのは禁物。でも、この鈴をうまく調和させて鳴らしながら大胆に弾くと他のヴァイオリンには出せない魅惑的な音を奏でる。これがこのヴァイオリンの本当の音か・・。

○菅原泉・・6弦あるビィオラ
ヴァイオリンより一回り大きく、その分柔らかでしっかりとした音を奏でる。
弦は4本。※ヴァイオリンやチェロと同じ。
泉ビィオラは弦が2本多い。それはヴァイオリンの弦とチェロの弦。だからかなり幅広い音が出せる。他のどの楽器よりも回りの音を感じ、調和を計り自分の音を奏でる。だが、時々音が他と混ざりすぎてどんな音かわからなくなる時がある。
6弦をうまく弾きこなすテクニックを奏者に求める。

○竹内美保・・ヴァイオリンより小さいコントラバス
もっとも低い音が出せる弦楽器。大きさもかなりあり、ジャズでもよく使われる。
美保コントラバスはなぜかヴァイオリンよりも小さい。だから逆に音が高かったりする。でもコントラバスなので他のどの楽器よりも響く音が出る。さらに弓も短いため、出せる音の幅がかなり狭い。この楽器をうまく奏でるためにはかなり練習が必要だ。ただ、うまく弾ければとても柔らかな優しい音も出せる。

○山本諭・・二枚のサイズが違うシンバル
体鳴楽器で、そのものを打つことで本体が振動して音を出す打楽器。
諭シンバルは左右の大きさが違う。これによってこの楽器のクセのある音を出せるのだが、左右が違うのでうまく振動しないとよくわからない音(言葉)になってしまう。また時々左右が絶妙に振動しておもしろ変な音(不思議な動き)で鳴り響くことがある。たぶん、左右とも完全な円形ではないのではないか。

○きくまる・・11個の穴で2オクターブのハーモニカ
10個の穴で吹くことと吸うことで3オクターブ出せる楽器。
きくまるハーモニカは穴が1個多いが、出せる音は1オクターブ少ない。
もしこの1個多い穴をうまく吹いて、吸って音が出せれば・・3オクターブ以上の音が出せるかもしれない。器用な楽器ゆえにダイナミックな演奏が必要か。
まだまだ開発途中の楽器である。

○小林こずえ・・自動演奏装置が勝手に動きだすピアノ
オーケストラの全楽器の全音域よりも幅のひろい音域が出せる楽器。
こずえピアノは自動演奏装置がついていて、奏者より勝手に早く弾き始めることがある。その速弾きのスピードには回りの演奏もついていけないことがある。
この勝手に作動する自動演奏装置をうまく使いこなせるかどうかがカギ。使いこなせれば気楽にいつでも安定した確実な演奏を楽しめることが出来る。


○羽広克成・・とても短い指揮棒。
よく見ないと振ってることがわからないくらい短い指揮棒。
ときどきかなり激しく振ってるのだけど、短いから激しく振れば振るだけ見えなくなる時がある。
だからみんなはある程度、その指揮棒がどう振られてるか想像して演奏しなければならない。やっかいな指揮棒である。

その指揮棒は想像力によってのみ、指揮者と奏者を繋げることが出来る。


どこか不器用で不思議な楽器達とやっかいな指揮棒。
その個性的な互いの想像力が絡み合えば不思議な世界を奏でることが出来る・・。


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メンバーを楽器に例えると・前編。

2013年07月29日 23:32


昔、ある公演の後のトークで。
役者を楽器に例えると・・・という話があったので。
僕もメンバーを楽器に例えてみた。あくまでも羽広の自分勝手な見解で※愛情込めて。

○鈴木とーる・・やたら主張するティンパニー
打楽器で唯一音程のある楽器。リズムを刻むというよりはそれ自体でかなり主張力がある楽器。
とーるティンパニーはその主張力がかなり強く、時に暴走して他の楽器の演奏を巻き込み、さらにお客様も強引に巻き込んで突っ走る。静かな曲でも奏者に強く、強く叩くことを望み、大きな目立つ音を出したがる。

○内堀克利・・管が極めて細いトランペット
管楽器の花形ではあるが、高い音を出すのは吹く人の技量にかかるらしい。
内堀トランペットは管が細く高い音しか出せない使用になっていて、うまく音が出せると奇跡の高音が出る。しかし、とても繊細なので問題は思いっきり吹けるかである。

○おのまさし・・安定のリードとやっかいなリードのオーボエ
一番安定した音(キー)を出す楽器でもあるが、反面演奏が非常に難しい楽器でもあるらしい。二枚のリードで奏でる。
おのオーボエはまさに安定感とやっかいさが同居している楽器だ。時にみんなのよりどころとなる安定感を示し、時に周りを気にせず、一人で自分の世界を全うする。安定と信頼感はあるが、時々、扱いがとてもやっかいになる。

○七枝実・・ナイーヴすぎるサックス
オーケストラ(大人数)ではあまり主張しないが、ジャズ(少人数)だとすごく我を通し(いい意味で)目立つイメージ。
七枝サックスは常にいい音を出そうと奏者に求める向上心の強い楽器。だが、ナイーヴで自信がないため、求めてる間にどれが正解な音なのか時々見失ってしまう。また自分がナイーヴになりすぎると回りの楽器をそのナイーヴな空気に巻き込むクセがある。

○佐藤修二・・寂しがり屋で気難し屋のトロンボーン
管をスライドさせて滑らかに音の高低を変化させる管楽器。
佐藤トロンボーンは常に滑らかな音の変化を求める。滑らかでない極端な(リアリティのない)音の変化や、自分の価値観に合わない演奏を拒否する気難しさがある。たださびしがり屋の楽器なので自分の音が不安になると他の楽器と同じ音を出してかぶってくることがある。

○辻崇雅・・目立つのに目立たないチューバ
その大きさや形から一番目立つ管楽器と言ってもよいだろう。
音は管楽器では最も低い音が出せる。人の耳で聴き分けられないくらいの低音が出せるらしい。
辻チューバはまさに主張せず調和を奏でる低音を出せる。ただあまりにも調和しすぎて彼自身の音が回りからわからなくなってしまうことがある。しかし、調和をとる低音が出せるのは彼だけなので最近ではいろいろと重宝がられてる。


○宮脇健・・見かけによらないフルート
横笛で繊細な音を出す楽器。昔は音量が小さすぎたのでオーケストラには向いてないとされたらしい。今は改良されて出せるようになった。
宮脇フルートは見かけによらない楽器だ。繊細に見えて大ざっぱな音。女性的かと思えば男性的な音。しかし他とは明らかに違う音が出せる楽器。ただまだ改良途中なので回りが大きな音を奏でると埋もれてしまう時がある。

○金田誠一郎・・ちょっと曲がったクラリネット。
はっきりとした音色で奏でる。♪壊れて出ない音・・がない限り。
金田クラリネットは年期のせいか上菅と下菅の間が少し曲がってて分解して仕舞えなくなってしまった。だから持ち運びがちょっと面倒。しかしその曲がりのおかげでこの楽器にしか出せないクセのある音が奏でられる。


まずはダンパチメンバーを管楽器と打楽器で例えてみた。ダンパチは弦楽器ではないかなと。

no title

2013年07月28日 18:29




まだ何も書かれていない原稿2

夏祭り公演が終わって一週間。
なかなか心と体がリフレッシュ出来ない。
学校の講義や、新たな番組企画など、仕事を再開しながらもこの一週間で舞台3本、映画2本を観に行くが、精神が疲れ過ぎていたせいかなかなか落ち着いて観れない。これは初めての経験。
普段は観劇することでリフレッシュもされるのだけど・・・ちょっとやばいので、明日からリフレッシュ方法を変えて見ようと思う。・・・やっぱり海かな。

このもどかしい時間を使って、またセリフの話を少々。
「インディアンズ」の中で7の男が言うセリフ。
「自分の数字だけは自分からは見えない・・・。」
これは最近の僕のブームでもある。マルクスの資本論に出てくるワード。『人が初めて手にする鏡は他人の目である。』からもちいたセリフ。
去年の「ロボット三姉妹」でもセリフの中に登場させたこの言葉。
それをゲームにするとインディアンポーカーになったわけである。

つまり人は自分の目ではなく、他人の目や評価で自分というものを理解していく。
ということ。それをインディアンポーカーのバトルの中ではこの7の男のセリフの様に集約させた。

一方「ヴァンパイアに咬まれたい」でヴァンパイアではなく人間側のことを言う言葉で、書いてる時も演出する時も正解が見えないまま残したセリフが木谷が言うこの言葉。「生きていくことは決して楽なことじゃない。例え短い一生でも。」
演じた菅原も最後までもがいて、いろいろチャレンジしたセルフだ。
どの言い方も正解に見えて、どれも正解ではない・・そんなセリフ。最後まで正解を的確に指示できず、ごめんなさい菅原。
こういう人間臭い言葉はどうもストレートに答えが導けないのが私の弱点なのかな。

あと、台本を書いて、あとから良くこんな言葉書けたなというセリフもある。
今回で言えば、人間側の主人公である山川が終盤で言うセリフ。

「一番大切な人に心が通じないというのは、世界の誰とも心が通じないのと同じこと。」

これは僕の深層心理から生まれた言葉なのか、これは僕が最近いつも不安に感じてることなのだろうか・・・。

台本を書くということは、絵を描くことや音楽を作ることと同じでやはり自分からは逃れられない作業なのだと思う。自分の内部を他人に覗いて見てもらうようなもの・・。
これは極度の人見知りの僕にとってはかなり勇気のいることだ。だから、最初の1行の書き出しにどうしても時間がかかるのである。
・・・これは僕が台本が遅い言い訳かな。

また、何も書かれていない原稿に向かう1

2013年07月27日 01:24




まだ何も書かれていない原稿。

おそらくここに次の台本が書かれ出すのは3週間か4週間後だろう。
それまではまた頭の中で自分の想像力と記憶を絵具にして何十枚も何百枚も絵を
描き散らす無限の作業だ。

だが、まだ今は前の作品のセリフが頭に残って離れない。このままだと先に進め
そうにないので、一人で整理をしてみる。
整理といっても簡単な作業だ。あの作品で僕が一番言いたかった言葉はなんだろ
う。ということを確認すること。

私はショーGEKIの自分の全作品を全ステージ欠かさず観ている。今回なら
「インディアンズ」9ステージ、「ヴァンパイアに咬まれたい」8ステージ。
通し稽古を入れると各10ステージ以上は観ていることになる。
主宰として、演出として当たり前と言えば当たり前の行動なのだけど、だからこ
そ毎ステージごとの微妙な言葉(セリフ)の音の違いに敏感になる。
その中でも自分が言葉に対して絶対的なこだわりを持って観ているシーンがある。


まず、「インディアンズ」では6の男(七枝実)が中盤で絵札と他の数のカード
の違いに対して言うセリフ。
「一つ違えば大きく違う壁ってやつだ。自分の持っている才能や運だけじゃ、ど
うしようも出来ない壁。その差は実際はわずかかもしれないが、自分一人では絶
対にどうしようも出来ない壁。それが10と11の間にはあるんだ。」

単純なトランプを使った作品でいかに人間的なドラマティックな言葉を言わせる
か。それを一番描いた言葉。
役者・七枝は自分なりアプローチでこの言葉を表現しようとした。まあ、七枝ら
しいと言えばらしくてある意味正解だったのだけど、一回だけ決めようとしてカ
ミまくって、お客様から「あーあ」と落胆の声が出た回があった。・・まあ、そ
れだけライヴ感満載ですごく反応のいい回だったからこそのリアクションだった
のだけど。
二階で観ていた私は思わず切れて「こらぁ!」って突っ込みそうになった。
それくらい、そのセリフには思い入れがあったのだと思う。
七枝も私のその気持ちがわかっていたからかんだときは焦ったんだろうな。


「ヴァンパイアに咬まれたい」は終盤のヴァンパイア母娘が群衆の中に出てきて
言うこのセリフたち。
このわずか8行のセリフの中で廣田と吉川の二人は5段階で声を使いわけてくれ
た。
『少女の声』・『ヴァンパイアとしての欲望の声』・『ヴァンパイアになったば
かりの頃のまだ人間としての葛藤が残っている声』・『業を背負い400年の年
月を重ねていく声』・『年老いた老女の声』
これは完璧だった。特に公演期間の終盤はすごく余裕感も出てて、台本を書いて
た時の私の想像を確実に上回って、言葉とその空間が完全に彼女達のモノになっ
ていたのが演出的にもやったな!という実感を感じた。


まだまだ思い出のセリフがあるのだけど今日はこのくらいに。

この言葉たちが自分の頭の中で落ち着かないと次へ進めそうにない。

いつも公演終わった頃は同じなのだが、新たな言葉がこの空白の頭の中に生まれ
ることがまだ想像出来ない・・。

「ヴァンパイアに咬まれたい」のこと。

2013年07月22日 23:36







「インディアンズ」続いて「ヴァンパイアに咬まれたい」のこと。

この作品のアイデアが生まれたのは実は春公演の「R18」の時。
最後の最後で転換のために無理やり作ったネタがありまして、それは夜の新宿で先輩にダメだしをくらってやけになって飲んで酔っぱらった辻君の前に一人の少女<廣田>※実はゾンビ、が現れて辻君を色仕掛け?で誘うが辻君がそれに気づかずボケ倒す・・というコント。

まあ、辻君のボケは全く関係ありませんが。
夜に心が病んだ人の前に怪しげな少女が現れて人を闇に誘って襲う。というのが気に入って何か違う形で作品に出来ないかと思ったのです。

元々、私はホラー好きでして、いつかショーGEKIでもホラー作品をやりたいと思ってたのですが、その際、絶対こだわりたかったことがありまして・・。
それは【美しさ】と【音】。
となるとゾンビものではなくなり※羽広個人的には大好きなんですが、私が魔物系では一番好きな吸血鬼・ヴァンパイアになったわけです。

ところが最初、企画を立てるには大きな問題がありまして・・それはヴァンパイアの【牙】のこと。
美しくあるためにはより自然な【牙】が必要で、音・声を大切にするためにはこれも自然にしゃべれる【牙】がどうしても必要だったのです。
そういう【牙】が出来なければ今回の企画はあきらめようと思ってました。

その話を女子メンバーにしたら、そんな理想の【牙】を作ってくれる人を調べてくれ、ヴァンパイアものの企画がスタート出来たのです。
そのあとも、女子メンバーたちは作品の美しさに対するこだわりのためにそれぞれの衣裳や持ち道具など女子ならではの感性で私に提案してくれて作品の形取りが出来たのです。

おかげさまでダンパチと同じく好評を得ている夏の女子公演ですが、男の私には答えが出せないことに対して、女子ならではの感性でメンバーにはいつも助けてもらっています。
特に今回の「ヴァンパイアに咬まれたい」は美しさにこだりたいとぶちまけたものの私一人の感性で絶対に仕上がらなかったと思います。

そして【音】も、彼女たちと一緒じゃなかったら仕上がらなかったと思います。この話は、かなり深くなるのでまたいつか別の機会に。

とにかくこの夏、新作2本という私としては今までにない強烈なプレッシャーを浴びまくって※私の持病の偏頭痛はMAXでした、スタートしましたが、羽広として、ショーGEKIとしてこのような皆様に愛される作品が発表出来たのはこのメンバーだからこそなのです。


感謝。


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